2021-06-03 広告

【最新版】Googleショッピング広告を使ってECサイトの売上UP

みなさんこんにちは。
大阪のWebマーケティング会社モンゴロイドのデジマクンです。

株式会社電通が2021年2月に2020年日本の広告費を発表いたしました。

出典：電通、2020年日本の広告費

総広告費はマイナス傾向にあったもののインターネット広告費は前年よりも105.9%増加しておりました。
特に注目するところは、物販系ECプラットフォーム広告費は124.2%と大きな成長をしていることです。

これは、コロナ渦における消費者の購買プラットフォームで、オンラインを利用するユーザーが増加したからでしょう。
世の中の変化からも、EC・オンラインショップを事業としている企業は、より利益を増やすためにオンライン集客の強化を検討していくと考えられます。
そこで欠かせないのがGoogleショッピング広告です！

今回の記事では、Googleショッピング広告の基礎やメリット・デメリット、新機能などについて解説してきます。

Googleショッピング広告とは

Googleショッピング広告は、ECサイトや小売店のために用意されたGoogle広告のメニューです。
Googleショッピング広告を利用し、オンラインサイトや実店舗の在庫、価格などを表示することで、自社のサイトや店舗への来店を増やし、売上アップに繋がる可能性があります。

Googleショッピング広告にはどのような特徴があるのでしょうか？

３つの特徴

Googleショッピング広告の特徴として次の2つが挙げられます。

１．オンラインと実店舗の商品を宣伝できる

Google Merchant Centerというツールに、商品情報を登録することでGoogleショッピング広告を使い、商品の宣伝をすることができます。

２．購入見込みの高いユーザーに広告を表示できる

Googleの検索結果よりも上に表示され、Googleショッピングの検索結果などで商品が表示されるため、商品を探しているユーザーにとってはわかりやすく商品へ誘導することができます。

具体的にPCで「パソコン」と検索した場合は下記のように表示されます。

検索結果の一番上に表示されます。

スマートフォンで「パソコン」と検索した場合は下記のように表示されます。

PC同様に、検索してすぐにショッピング広告が表示されます。

このようにどのデバイスでも一番目立つところに広告が表示されるため、購入を検討しているユーザーにとっては、すぐにお目当ての商品を見つけやすくなります。

ECサイトの商品もGoogleショッピング広告に掲載できる

Googleショッピング広告はECサイトであれば、商品を掲載することができます。ただし、下記に該当する商品は掲載できない、または制限がかかる場合があります。

掲載できない商品

偽造品
危険度が高い商品（違法ドラッグ、武器、花火、タバコなど）
不正行為を可能にする商品（ハッキングソフトウェアやハッキングの手順、偽造文書など）

配信に制限がかかる商品

成人向けコンテンツ（成人向け雑誌などアダルトな商品）
アルコール飲料
ギャンブル関連のコンテンツ
ヘルスケア関連のコンテンツ（市販薬、サプリメントなど）
政治に関するコンテンツ

参考：Googleショッピングのポリシー

Googleショッピング広告のメリット・デメリット

検索結果の上位に表示されるGoogleショッピング広告は魅力的ですが、広告を出稿する上でメリットやデメリットにはどんなものがあるのかを紹介します。

Googleショッピング広告の３つのメリット

ショッピング広告には次の３つのメリットがあります。

露出度が増える
クリック単価が安価
キーワードの設定をしなくて良い

それぞれ見ていきましょう！

メリット①「露出度が増える」

ショッピング広告は、PCやスマートフォンで検索したときに、検索結果の一番上に表示されます。
特にスマートフォンで検索した場合、画面の占有率が高く、ユーザーの目につきやすくなります。

また、複数の商品を広告として出稿する事ができます。
通常のリスティング広告だとキーワードに対して、1商品またはカテゴリの商品だけしか表示することができないですね。

ショッピング広告だとキーワードに縛られず、商品をいくつでも掲載できるので、その分露出が増え多くの人にクリックされる可能性が高まります。

メリット②「クリック単価が安価」

ショッピング広告は、通常のリスティング広告に比べるとクリック単価が低いというメリットがあります。
その理由は、次の3つです。
・ECサイトしか広告を掲載することができないこと
・リスティング広告よりも出稿設定が複雑なため競合が少ないこと
・品質スコアが上がりやすいこと

以上のことから、リスティング広告よりもクリック単価が安価になる傾向があります。

メリット③「キーワード設定の必要がない」

リスティング広告だと商品ごとにキーワードの設定が必要となりますが、ショッピング広告の場合は、キーワードの設定が必要ありません。
商品を登録する際の商品名と商品説明の部分が、ユーザーの検索と連動されて、商品が表示されます。
これまでのリスティング広告のようにキーワードを見極める必要がなくなるので、手間なく広告の運用をすることができます。

Googleショッピング広告の2つのデメリット

次にGoogleショッピング広告の2つのデメリットを紹介します。

デメリットは次の2つが挙げられます。

登録作業に時間がかかる
キーワードごとの単価調整ができない

一つずつ見ていきましょう！

デメリット①「広告運用の手間がかかる」

ショッピング広告に出稿するためには、商品データをGoogle Merchant Cneterに登録する必要があります。

登録するデータには、商品名や商品説明、商品の特徴などを用意する必要があります。
商品数が多いと、その分用意するデータが多くなるので、手間がかかります。

また、セールや在庫状況に合わせて商品データの更新が必要になります。
更新しないと審査落ちをしたり、その商品の広告が出せなかったりする場合があります。

なので、広告運用のことを考えるとリスティング広告よりも手間がかかることがあります。

デメリット②「キーワードごとの単価調整ができない」

ショッピング広告では、キーワードの代わりに商品名と商品説明などをGoogleが解析して広告を表示します。
キーワードを登録しなくて良いメリットがある反面、キーワードごとにクリック単価の調整をすることができません。

Googleショッピング広告の始め方

Googleショッピング広告をこれから始めようという方に、入稿の手順を紹介します。
ショッピング広告を出稿するための流れは次のようになります。

Googleアカウントの作成
Google Merchant Center へ商品を登録
Google Merchant Center と Google 広告のリンクを連携する
商品情報（フィード）の作成と登録
ショッピングキャンペーンの追加

それぞれ解説していきます。

１．Googleアカウントの作成

ショッピング広告を開始するためには、Googleアカウントが必要です。
すでに、Google広告のアカウントがあれば、同じアカウントを使うことができます。
Google広告のアカウントを持っていなければ、新たにGoogleアカウントを開設し、Google広告とGoogle Merchant Centerにログインし、それぞれ登録してください。

２．Google Merchant Center へショップ情報を登録

Google Merchant Centerに、ショップ情報や商品情報を登録することで、Googleの検索やショッピング検索などで商品が表示されます。
Google Merchant Centerに１のアカウントでログインして、ショップ情報を登録してください。

３．Google Merchant Center と Google広告のリンクを連携する

Google Merchant Centerの登録が完了したら、Google広告のアカウントと連携させる必要があります。
連携の申請後、Google広告内で承認されると、アカウントの連携は完了します。

４．商品情報（フィード）の作成と登録

Google Merchant Centerに商品情報（フィード）を登録します。
フィードの項目は商品固有ID ・商品名・商品説明文・ URL・メイン画像・在庫状況・価格・カテゴリなどです。
エクセルやスプレッドシートを使い、一括で登録してください。

５．ショッピングキャンペーンの追加

Google Merchant Centerにフィードを登録完了後、Google広告でショッピングキャンペーンを作成すると、ショッピング広告が表示されます。

2020年の新機能「無料リスティング機能」

2020年10月にGoogleショッピング広告に新機能が追加されました！
なんと、無料でショッピング広告を表示することができる機能です。

どこに表示されるのか？ショッピング広告との違いや無料枠の利用方法などを紹介します。

無料のショッピング枠はどこに表示されるのか

無料のリスティング枠は、Googleのショッピング検索のページに表示されます。

PCの場合

スマートフォンの場合

PCやスマートフォンともにショッピング広告枠の下に表示されるのが、無料のリスティング枠になります。

Googleはもともと無料リスティング枠を作る予定でしたが、2020年に世界中を襲った新型コロナウイルスの影響で、ショッピング広告枠に出稿できない広告主が増加したため、無料リスティング枠を2020年10月に開始したと思われます。

どんなことができるのか

無料のリスティング機能が追加されたことで、広告主は出稿の方法を選ぶことができるようになりました。

掲載形式は2つ選べます。

ショッピング広告＋無料リスティング
無料リスティングのみ

無料リスティングでも誘導することができるので、時期によって使い分けたり、主力商品は有料、その他は無料だけで始めたりすることができます。

どうやったら利用できるのか

無料リスティングはGoogle Merchant Centerに商品情報（フィード）を登録することで利用することができます。
また無料リスティングの掲載方法は2種類あります。

標準リスティング
拡張リスティング

2つの違いは、「表示機会が多く見込める初期設定ができているかどうか」です。
それぞれどのようなデータが必要なのか見ていきましょう。

標準リスティング

必要最低限のデータを登録することになるので、表示機会は少なくなります。
登録するデータとしては下記になります。

id [ID]
title [商品名]
link [商品リンク]
image_link [商品画像リンク]
price [価格]

拡張リスティング

より豊富なデータをGoogleに登録することができるので、表示機会が増え、Googleショッピングページから流入の増加が期待できます。

登録するデータは下記になります。

すべての商品で必須: description [商品説明]
availability [在庫状況]
中古品ごと、再生品で必須: condition [状態]
ブランドまたはメーカーが明確に関連付けられた商品ごとに必須: brand [ブランド]
メーカーによって GTIN が割り当てられているすべての商品で必須: gtin [gtin]
メーカーによって GTIN が割り当てられていないすべての商品で必須: mpn [製品番号]
商品がマルチパックの場合に必須: multipack [マルチパック]
商品が一括販売の場合に必須: is_bundle [一括販売商品]
ファッション・アクセサリーの場合に必須: color [色]、size [サイズ]、age_group [年齢層]、gender [性別]
商品バリエーションで必須: item_group_id [商品グループ ID]
Merchant Center で送料設定をオーバーライドする必要がある場合に必須: shipping [送料]
Merchant Center でアカウントの税金設定をオーバーライドする必要がある場合に必須: tax [税金]

重要なのは、送料をあらかじめ設定することです。
フィードでshipping[送料]属性を使用して送料を登録するか、アカウント単位で送料を設定する必要があります。

掲載順位はどのように決まるのか

無料リスティング枠の掲載順位はどのように決まるのか、公開されていません。
ただ、Googleの検索機能を使っているので、基本的な考え方はGoogleの検索と同じだと思われます。

表示順位に対してどれくらいクリックされているかなどのクリック率や、詳細ページからショッピングサイトへどれくらい移動したのかも考慮されるかもしれません。

まとめ

Googleショッピング広告について、はじめ方やメリット・デメリット、新機能について紹介していきました。

ECサイトを運営しているなら使わない手はありません。
無料で掲載することもできますし、一部の商品だけ有料で掲載することもできるので、コスパよく売上を上げることができます。

まだ、Googleショッピングを使っていない方はこの機会に使ってみてください。
Googleショッピング広告を始めてみたい方やショッピング広告を運用してほしい方がいましたらお問い合わせください。