みなさん、こんにちは!
大阪のWebマーケティング会社モンゴロイドのデジマくんです。
リスティング広告の運用をはじめたばかりの人にとっては、管理画面に出てくる指標の多さに最初は混乱してしまうかと思います。
今回はそんな初心者の方に向けて、管理画面で確認できる指標の1つ「インプレッションシェア」について幅広く解説していきます。
「インプレッションシェア」は自身が出稿した広告のインプレッション(表示回数)を分析する際に役立つ指標です。
上手く活用することで広告のパフォーマンスアップも期待できますので是非マスターしておきましょう!
インプレッションシェアとは
インプレッションシェアとは、広告が表示できる合計数のうち、実際に自社の広告が表示された割合の事を言います。
インプレッションシェアは次の計算式で割合が算出されます。
表示回数÷広告が表示可能だった合計回数×100 =インプレッションシェア |
例えば広告が表示できる合計数が1,000回のうち、自社の広告が表示された回数が500回の場合ですと、「500÷1000×100=50%」となります。
つまり、この例ですと検索された回数のうち、50%は広告が表示されなかったことになります。
なお、広告が表示できる合計数は、「ターゲット設定」「承認状況」「品質」の3つで判断されるため、簡単に計算できません。
インプレッションシェアの数値は下記のレベルで確認することができます。
- キャンペーン
- 広告グループ
- キーワード
- 商品グループ(ショッピングキャンペーン使用時)
設定している予算や入札単価によっても算出されるので、予算や入札単価をあげることで、インプレッションシェアを改善させることができます。
なお、検索結果画面の上部にたくさん広告が表示されるようにしたい場合は、以下のような指標を参考に入札価格を調整するとよいでしょう。
検索広告のページ最上部インプレッションシェア
検索結果画面の最上部に、自社の広告が表示された回数を、ページ上部に表示可能だった広告の予想インプレッション(表示回数)と比較したものです。
検索結果画面の最上部表示回数÷ページ上部に表示可能だった広告の予想インプレッション×100 =検索広告のページ最上部インプレッションシェア |
検索広告のページ上部インプレッションシェア
検索結果画面のの上部に、自社の広告が表示された回数を、ページ上部に表示可能だった広告の予想インプレッション(表示回数)比較したものです。
検索結果画面の上部表示回数÷ページ上部に表示可能だった広告の予想インプレッション×100 =検索広告のページ上部インプレッションシェア |
インプレッションシェアはどのような仕組みなのか
インプレッションシェアは、運用が行われたある日の広告のオークションを対象として、自社や同じ広告オークションに参加した競合の品質などの様々な要素から算出されます。
算出する際は、広告が表示されたすべてのオークションだけではなく、広告が表示される可能性のあったすべてのオークションまでが対象になります。
オークションの対象になるかどうかの判断は、Googleのヘルプに次のように記載されてます。
たとえば、入札単価が現在の2倍であれば広告を表示できたオークションは対象となります。一方、広告を表示するために入札単価を 1,000% 引き上げる必要があると推定されるオークションは対象外となります。
出典:Google広告ヘルプ-インプレッションシェアについて
インプレッションシェアは、あくまでも広告がオークションの対象の範囲内だった場合に算出される推定値です。
Google広告の管理画面で変動があったとしても、すぐに対応はしなくても良いでしょう。
Google広告でインプレッションシェアを確認する方法
Google広告でどのようにインプレッションシェアを確認することができるのでしょうか?ここからは、Google広告の管理画面で確認する方法を紹介します。
手順1:Google広告にログイン
Google広告の管理画面にログインします。
ログイン後対象のアカウントに進み「キャンペーン」を選択します。
手順2:表示項目の変更
フィルタの設定するバーの右側にある「表示項目」から「表示項目の変更」を選択します。
手順3:インプレッションシェアを選択
キャンペーンの表示項目の変更の中から「競合指標」を選択すると、インプレッションシェアが表示されます。
選択できる競合指標は次の通りです。
- 検索広告のインプレッションシェア
- 検索広告のページ上部のインプレッションシェア
- 検索広告のページ最上部のインプレッションシェア
- 検索広告のインプレッションシェアの損失率(ランク)
- 検索広告のページ上部インプレッションシェアの損失率(ランク)
- 検索広告のページ最上部のインプレッションシェアの損失率(ランク)
- 検索広告のインプレッションシェアの損失率(予算)
- 検索広告のページ上部のインプレッションシェアの損失率(予算)
- 検索広告のページ最上部のインプレッションシェアの損失率(予算)
- 検索広告の完全一致のインプレッションシェア
- ディスプレイ広告のインプレッションシェア
- ディスプレイ広告のインプレッションシェアの損失率(ランク)
- ディスプレイ広告のインプレッションシェアの損失率(予算)
- クリックシェア
- 相対クリック率
上記の中から、確認したい指標をクリックして「適用」をするとキャンペーンの画面の右側に横スクロールすると表示されます。
応用編1:それぞれのレベルでも確認が可能
インプレッションシェアは、キャンペーン単位だけではなく、広告グループやキーワードレベルでも確認することができます。
広告グループで確認したい場合は、「広告グループ」を選択して、手順3と同じ操作をすれば表示されます。キーワードについても同様です。
応用編2:いつでも使える状態にするには
インプレッションシェアの指標は、毎回「表示項目」から選択する必要があります。ログインするたびに選択するのは、手間ですよね。
そんなときは、表示項目を保持することができます。
キャンペーンの表示項目の変更の下に「表示項目の設定の保持」の項目を選択してください。
そうすると、選択した表示項目をいつでも呼び出すための名称を設定できます。わかりやすい名称が良いです。
例)検索IS、インプレッションシェアなど
「表示項目」をクリックすると設定した表示項目の名称が表示されます。
設定をしておくと、管理画面で確認したいときにいつでも確認することができます。
広告運用にかかせないインプレッションシェア損失率とは
インプレッションシェアを設定する際、損失率という気になる項目があったと思います。
インプレッションシェア損失率とは、「広告の表示機会の損失」のことを指します。
インプレッションシェアを100%にする必要はありませんが、重要なキーワードではできる限り、インプレッションを獲得したいですよね。
そんなとき、どのようなことが要因でインプレッションシェアが損失しているのかを知ることは、広告運用効率を改善するのに役立ちます。
Google広告の管理画面ではインプレッションシェア損失率について、次の2つの指標があります。
1.インプレッションシェア損失率(予算)
インプレッションシェア損失率(予算)はキャンペーンで設定している1日の予算が不足しているため、広告の表示ができなかった割合です。
言い換えれば、「もっとお金をかければ、機会損失にならなかった」ということです。
Google広告では、1日の予算をすぐに超えないように自動で調整しています。そのため、予算によって広告が表示されないケースが出てしまいます。
予算に余裕があるなら、1日の予算を上げると損失率を下げることにつながります。
2.インプレッションシェア損失率(ランク)
インプレッションシェア損失率(ランク)は、オークションのランクが低いため、広告が表示されなかった割合のことです。
オークションのランクは、入札単価や品質などによって決まります。
オークションのランクは競合よりも劣っていることなので、入札単価や広告文を改善することで、損失率を下げることにつながります。
インプレッションシェア損失率はどのように時にあがる?
インプレッションシェア損失率はどのようなときに上がるのでしょうか?失敗事例を紹介しますので、自社の運用に役立ててください。
例1:1日の予算を変更したとき
広告運用の月間予算に合わせるため、1日の予算を変更している方がいると思います。
特に、予算を下げる場合、1日の使える広告費が下がることになります。
そうすると、1日の予算上限にすぐに達してしまい、インプレッションシェア損失率があがる可能性があります。
例2:検索数が増加したとき
テレビやインフルエンサーで商品が紹介された場合、その商品に関連するキーワードの検索数が増加することがあります。
検索数が増加することに伴い、広告の表示回数・クリック数・CVRなどが上昇する事があるため、すぐに1日の予算の上限に達してしまうことがあります。
そうすると、インプレッションシェア損失率が上がってしまう場合があります。
このケースに関しては、やむを得ないことになりますが、事前にわかっていれば何らかの手立てはあるでしょう。
インプレッションシェアを改善するポイント
インプレッションシェア損失率の指標を広告運用にどのように生かしていけばよいのでしょうか?
ここでは、予算とランクについて具体的な改善方法を3つ紹介します。
改善ポイント1:広告予算を上げる
予算が原因でインプレッションシェア損失率が上がっている場合は、まず広告予算を引き上げることを考えてみましょう。
ただ、インプレッションシェア損失率が低い場合、例えば30%以下であれば、広告予算を増やしたところで、インプレッションはそれほどに伸びないかもしれません。
改善ポイント2:広告予算を絞る
予算が原因でインプレッションシェア損失率を改善したいが、広告予算に限りがある場合は、逆に広告予算を絞ることを考えてみましょう。
コンバージョンにつながらないキーワードで広告を配信しないことで、予算を絞ることができます。
ただ、広告予算を絞ることで、インプレッションやサイトにアクセスするユーザー数が減少することになるので、注意が必要です。
改善ポイント3:ランクを上げる
ランクが原因でインプレッションシェア損失率が高い場合は、次の対策をしてみてください。
入札単価を改善する
入札単価を上げると、オークションで広告の表示回数が増える可能性があります。
品質スコアを改善する
品質スコアを上げるために必要な施策は次のことが挙げられます。
- ユーザーの検索意図に合う広告文を追加
- キーワードと広告文とリンク先ページの関連性を上げる
品質スコアを改善することで、より表示回数を増やす可能性があります。
広告表示オプションの活用
広告表示オプションを利用していない場合は、設定することで、インプレッションシェアの損失率が下がる可能性があります。
商品データを見直す
ショッピングキャンペーンを運用している場合、登録している商品データによって広告の表示や成果が左右されるため、商品データを見直すことをおすすめします。
インプレッションシェア損失率については、改善すべきかどうかを判断し、適切な手法で改善することが必要です。
まとめ
今回はインプレッションシェアについて解説しました。
インプレッションシェアを改善するかどうかは、状況によって変わってきます。
広告運用をする目的なコンバージョンを最大化することです。
そのためにインプレッションシェアの改善が必要であれば、適切な手順で対応していく必要があります。
ただ、インプレッションシェア自体の意味や定義を理解し、広告運用の参考にするという考え方も重要です。
広告運用の目的から見ていくことをおすすめします。
「自社でGoogle広告を運用しているけれど中々成果に繋がらない…。」「広告専任の運用担当がいない」などでお悩みでしたら是非モンゴロイドにご相談ください。
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