Googleアナリティクスで、また新しい機能が実装されました。
その名も「コンバージョン見込み」。
今までGoogleアナリティクスでは、コンバージョンしたユーザーの解析はしやすかったですが、これでこれからコンバージョンしそうなユーザーのサイトの利用状況もわかるようになりました。
「コンバージョン見込み」 機能に関してはこちらのGoogleのアナリティクスヘルプに詳しく書いてありますが、改めて大事なことを抜き出しておこうと思います。
アナリティクスヘルプ―コンバージョン見込み―
「コンバージョン見込み」機能を使う前提条件
「コンバージョン見込み」機能を使うには以下の条件が満たされている必要があります。
- eコマース機能が実装されているビューであること。
- レポートビューの e コマース トランザクションが月に 1,000 回以上あること。
- e コマース トランザクション数が下限の 1,000 回に達したら、モデルの作成用として 30 日分のデータが必要になる。
- レポートビューのトランザクション数が月に 1,000 回を下回ると、最後に確認された正常なモデルを使用してレポートのデータが生成される。
やりたかったけど、自分のサイトのビューにその機能がない……ということもあるので注意してください。
コンバージョン見込みとは?
コンバージョン見込み機能は、Googleアナリティクスのレフトナビ、ユーザー>コンバージョン見込みから選択可能です。
以下は機能の概要です。
- Googleアナリティクスが多数のコンバージョンに関するシグナルを機械学習で分析し、コンバージョンの見込みがあるユーザーをスコア化。
- スコアは1~100まであり、1が最も確率が低く、100が最も確率が高い。
- 0はコンバージョンの見込みが測定されなかった=判別できなかったということ。
Googleアナリティクス版、マーケティングオートメーションという感じでしょうか?
現在はベータ版と書かれているので本格実装というわけではなさそうです。
解析での活用方法
セグメントを使った比較がおすすめです。
実はコンバージョン見込みの「0-1」「2-5」「6-20」「21-50」「51-100」と各スコアのステージの横のボタン(下記の赤枠)を押すと簡単にスコアごとのセグメントが作れます。
作成後のセグメント例(セグメント名は任意でつけてください。)
スコアの高いユーザーと低いユーザーを比較して、ページ閲覧状況の違いを解析しCVにつなげやすい導線の設計に活かしたりするのが良いと思われます。
ほかにも集客チャネルの解析などに役立ちそうです。
広告での活用方法
Googleアナリティクスのセグメント機能を使って、リマーケティングリストが簡単に作れます。
AdWordsと連携してユーザーリストに反映し、リマーケティング広告に使うことでCV増加につなげることができそうです。
また、逆にスコアの低いユーザーをリマーケティングリストから除外することで費用対効果が上がりそうです。
まとめ
解析、広告配信、活用方法は色々ありそうで、マーケッターとしては嬉しい機能です。
ぜひ、使ってみて成果につなげましょう。
ちなみに、この5月からEUで一般データ保護規則(GDPR)というデータを活用して個人の好みや属性を特定する「プロファイリング」と呼ぶ手法に対して意義を申し立てられる権利が盛り込まれたようです。
Googleアナリティクス でも取得しようと思えば全てのデータが取れるのでしょうが、時代背景によって今後も機能がどんどん変わっていくことが予想されますね。
それでは今回はこのへんで。