こんにちは。
今回はブランディングに関する記事の第3弾、「ブランド認知」のお話です。
「社長、この商品を売るためには、もっと認知力UPが必要です……。」
「社長、TVCMのおかげで認知が拡大されました!!!」
「社長、うちの会社、そもそも認知が足りません……。」
お仕事中に、こんな会話になったことありますよね?
マーケティング業界で、毎日のように、よく出るこの言葉。「認知」。
認知とは、ある事柄をはっきりと認めること。(by大辞泉)
たしかに、「知ってもらってナンボ」のこの世界。
どんなに良いモノでも、悪いモノでも知ってもらえなければ、購入や利用する方法はありません。
では、ブランドにおいて「認知」とは具体的にどういったことなのでしょう?
ブランド認知は2通り
ブランド・マネジメントに関する著名な研究者、ケビン・レーン・ケラー教授はこう提唱しています。
・ブランド再認
ブランド要素に接した際に、ブランドを思い出すこと。
⇒名前、ロゴを見て、「特定のブランド」思い出すこと。
ブランド要素とは
これもブランド再認。
・ブランド再生
ニーズが発生した際に、ブランドを思い起こすこと。
⇒お腹が空いた。可愛い服がほしい。などの欲求が出てきたときに、「特定のブランド」を思い出すこと。
これもブランド再生。
ブランド再認・ブランド再生はどちらが重要?
ブランド再認・ブランド再生はどちらが重要?
正解はどちらも重要。ただし、順番が大事です。
例えば、
商品のリリース直後、まだ誰も、その商品の存在を知らない場合、「ブランド再認」が必要。
まずは知ってもらう機会を作ること。⇒「量」を増やす。
たくさんの人に知ってもらった商品を、思い出してもらい、購入してほしい場合、「ブランド再生」が必要。
ニーズ発生後、一番に思い出してもらうこと。⇒「率」を高める。
つまり
たくさん、知ってもらい、たくさん、思い出してもらうこと。
この2つを同時並行ですすめる必要があります。
知られただけで、商品が売れると思っているのは大間違いですよ、社長。
まとめ
ブランド再認・ブランド再生、いかがでしたでしょうか?
「再生と再認」、言葉が似ているので、いつもどっちやったっけ?と思うのですが、
要は「知ってもらうだけでなく、思い出してもらうこと」がポイントですね。
今年、ユーキャン新語・流行語大賞を取った「インスタ映え」も「ブランド再認・ブランド再生」を体現している行動だと思います。
どんな企業や、お店、商品も、イメージ作りに力を入れることがスタンダードになりつつあるこの世の中。
似たモノが多いので、ある意味、思い出しづらかったりもしますが、そのなかでうまく差別化し続けられるところが選ばれるのかなと思います。
それでは今回はこのへんで……。
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