こんにちわ。モンゴロイドでブランディングに関してあれこれやっている山岡と申します。
ここではブランド視点でみる「CX」(カスタマーエクスペリエンス)と、2018年5月に経済産業省・特許庁が発表した『デザイン経営宣言』をもとに、デザインのこれまでとこれからについて俯瞰的にふれてみたいと思います。
01.産業とデザイン
出典:第四次産業革命とデザインの役割|産業競争力とデザインを考える研究会|経済産業省
まずは、デザインの歴史を振り返ってみましょう。
ハードウェアの発明によって産業が発展した第1次産業革命、そこにエレクトロニクスの技術が加わった第2次産業革命。
この第1次、第2次の段階に対応するために生まれたのが「クラシカルデザイン」(C型)です。
■ グラフィックデザイン
■ プロダクトデザイン
■ カーデザイン
そしてソフトウェアの誕生が招いた第3次産業革命、次いでWebやアプリ中心のインターネット世代の登場においては、「デザインシンキング」や「デザイン思考」という言葉が登場しました。
「デザインシンキング」(BC型)
■ デザインリサーチ
■ プロダクトプランニング
■ サービスデザイン
デザインはデザイナーと呼ばれる限られた職業の人だけのものではなく、概念の一つとして、幅広い職種の人へと広がりをみせました。
そして、IoTやAIに代表される現代の第4次産業革命時代では、「デザインエンジニアリング」(TC型)と呼ばれる業種があらわれました。
■ UIデザイン
■ アプリデザイン
■ Webデザイン
デザインエンジニアリングは、テクノロジーとユーザーとの架け橋を期待されるようになりました。
市場競争が激しく、情報過多の現在では、より良いサービスやデザインを制作してゆくために、
「クラシカルデザイン」×「デザインシンキング」×「デザインエンジニアリング」
この3つの組み合わせが重要だと言われています。
02. CX(カスタマーエクスペリエンス)とは
では、ハードウェアの時代とインターネット登場以降の現代では、何が変わったのでしょうか。
そこで登場するのが、体験をデザインするCX(カスタマーエクスペリエンス)です。
CX(カスタマーエクスペリエンス)とは、直訳すると顧客体験であり、
「顧客がブランドに関して行うすべての交流の結果として形成される、顧客とブランドの関係に関する認識」と定義されています。
デジタルの進化によって、顧客の購買決定の因子が「機能+性能+価格」から「機能+性能+価格」+α体験へとシフトしました。
モノや便利なサービスがあふれている現代では「機能+性能+価格」がそろっていても、ユーザーはそう簡単に動きません。
企業はユーザーに対してどんな「感動」や「驚き」や「面白い」を創造し提供できるのか、そういった体験を通しユーザーの心をいかにして動かすかが、サービスの成功を左右する大きな要因となりました。
モンゴロイドでは、「世の中を、ここちよく、かっこよく」をスローガンにかかげ、プロジェクトを共有するお客様の「ここちよい」や、サービスを利用するユーザーの「ここちよい」を、どうかっこよく提供できるかを追求しています。
例えば、代表の笹川は、オフィスのインテリアや、美味しいコーヒーにこだっています。
それは、オフィスにお越しいただいたお客様に、美味しいコーヒーを飲んで「ホッ」としてもらう。そんな体験が、ささやかではありますが、とても大切なことだと考えています。
03. VI → XI
体験価値時代における、ブランドづくりにも変化がありました。
コーポレートアイデンティティのあり方も、従来型のVIから体験ベースの“XI”へと進化してゆきました。
VI(ビジュアルアイデンティティ)
↓
XI(エクスペリエンスアイデンティティ)
まとめ
『デザイン経営宣言』の通り、テクノロジーの進化が加速するにつれて、デザイナーは企業とユーザーを繋ぐ重要な役割を期待されるようになりました。
デザイナーは、ユーザー心理やユーザー体験を常に想像し、デザインによってどういったコミュニケーションを提供できるのか、どういった「感情」「体験」を提供できるのか、追求することが求められています。
モンゴロイドでは、
・ビジネス視点でプロジェクトをリードするコンサルタント(B型)
・テクノロジーを駆使したマーケティングチーム(T型)
・サービスの魅力を可視化するデザインユニット(C型)
が貴社のBTCモデルの実現に向けてお手伝いをいたしします。
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出展:
第四次産業革命とデザインの役割
第四次産業革命とデザインの役割|産業競争力とデザインを考える研究会|経済産業省
体験(コト)のデザインとは何か