サイト・デザイン

今さら聞けないSEO!基本対策をまとめました

こんにちは、モンゴロイドのデザイナー(AT)です。

SEOとは「Search Engine Optimization」の略称です。
直訳すると検索エンジン最適化という意味になります。

GoogleやYahooなどの検索エンジンで、ユーザーが特定のキーワードで検索した際に、サイトが検索結果の上位に表示されるようにする取り組みのことです。

ちなみに、検索結果で上位に表示させる = 「SEO対策」と言われることがありますが、SEO自体が「検索エンジン最適化」という意味ですので、そのまま「SEO」もしくは「SEO施策」と表記するのが適切です。

今回はSEOの考え方や、内部対策を中心とした具体的な施策についてご紹介します。

SEOの目的とは?

検索エンジンの役割はユーザーの求める質問に適切な回答を提示することです。
ユーザーの質問・意図に対して価値のある情報を提供することで、検索エンジンを利用し続けてもらうことを必要としています。

そのために、Googleは独自に定めたアルゴリズムにより、ユーザーが求めるコンテンツを検索結果の上位に表示するよう改善を重ねています。

以前は、アルゴリズムを解明して不正に順位をあげようとする「ブラックハットSEO」なる手法が盛んに取り入れられたこともありました。
ですが、現在ではそういった手法でユーザーの役に立たないコンテンツを無理に上位表示させようとすると、検索エンジンからペナルティを受けてしまい、最悪の場合には、表示すらされなくなる可能性があります。

検索結果の上位にあるWebサイトを参考にするなどして、ユーザーが求めている情報をコンテンツに反映する「ホワイトハットSEO」が重要です。

また、スマートフォンの普及に伴い、スマートフォンページのコンテンツをもとに検索順位を決定するという方針が2018年3月に発表されています。
参考記事:モバイル ファースト インデックス

こういった施策は、検索エンジンがユーザニーズに対応するためのものだと言えるでしょう。

SEOの具体的な施策

次に具体的な対策についてです。
検索結果の上位に表示されるには、検索エンジンに良いページだと判断してもらう必要があります。
対策は、大きく「内部対策」と「外部対策」にわけることができます。

SEOの内部対策で実施すべき5つのこと

内部対策は、検索エンジンにコンテンツの内容を正確に伝えるために行います。
クローラーがWebサイトを巡回しないと、検索結果に表示されることはありません。
そのため、クローラーを呼び込み、Webサイト内を巡回してもらう必要があります。
具体的な対策は以下となります。

  • タイトル・本文に使用するキーワード選定
  • サイト構造の見直し
  • URLの見直し
  • コンテンツの見直し
  • サイトマップの送信

これに加え、情報が整理されており、ユーザーにとって価値があるコンテンツであることが必要となります。
それでは、各対策について解説します。

01.タイトル・本文に使用するキーワード選定

Webサイトのタイトルや本文に、よく検索されるキーワードを使うようにします。
ユーザーによく検索されるキーワードを見つけるには、ツールを活用すると便利です。
ツールは無数にありますが、情報の信憑性や使いやすさで選択するとよいでしょう。
例えば、以下のようなツールがあります。

Google AdWords キーワードプランナーは、関連度の高いキーワードを探す、キーワードの検索ボリュームを比較できる等、キーワード選定に必要な機能が備わっています。
まずは、具体的なキーワードを入力し、検索されている関連キーワードをリストアップしましょう。
次に、キーワードプランナーで拾いきれない関連キーワードを、goodkeywordでサジェストとしてリストアップすることで、キーワードを広げることができます。

02.サイト構造の見直し

主に、内部リンクの設定、サイトの構造の整理を行います。
まずは、内部リンクからご説明します。

内部リンクとは、外部サイトからのリンクではなく、自サイトを行き交うページリンクのことです。

内部リンクのなかでも、手軽に取り入れられるものとして「パンくずリスト」があります。

パンくずリストとは、トップページから開いているページまでの順路を分かりやすく案内するもので、ユーザビリティを向上させます。
さらに、ユーザーに対してだけでなく、クローラー巡回の手助けにもなり、Webサイト全体の構成を伝達することができます。

参考までに、下図はモンゴロイドのWebサイトに設置したパンくずリストです。

他にもサイトマップページの作成や、フッターに各ページへのリンクを配置するといった方法もあります。
しかし、巡回を阻害しかねない大量のリンクを設置すると、不自然なリンクであると判定され、ペナルティを受けてしまう場合があります。
過度な設置は控えましょう。

次に、サイト構造の整理についてです。
Webサイトは、サイトの階層ごとにコンテンツをフォルダに分類してアップロードしていきますが、このツリー状の階層をディレクトリ構造と呼びます。

ディレクトリ構造を整えることで得られるメリットは、クローラーの巡回がスムーズになる、サイトを管理しやすくなる等が挙げられます。
しかし、Googleは「ディレクトリ構造の深さと検索順位は関係性がない」と発表しています。
では、なぜサイト構造の整理が必要なのでしょうか?
それはリンク階層が重要だとされているためです。

ここでディレクトリ構造とリンク階層の違いをご紹介します。

ディレクトリ構造 特定のページが存在する場所までの深さ
リンク階層 トップページから何クリックで特定のページまでいけるか

ディレクトリ階層が3階層目にある場合でも、トップページから直接ページへ移動するリンクが設置されていると、クローラーにとっては2階層目です。

理想は3クリック以内でページに到着できることだといわれています。
何度もクリックをしないと辿り着かないページには、重要な要素はないと判断されてしまうようです。
ディレクトリ構造とリンク階層の違いを考慮し、リンク設置やサイトの情報整理を行いましょう。

03.URLの見直し

Googleは、セキュリティ対策のためにデータの通信を暗号化し、盗聴や改ざんを防ぐ仕組みである常時SSL化を推奨しています。
そのため、常時SSL化の証明になる「https://」から始まらないURLだと、評価が下がる可能性があります。
詳細は以下の記事でご紹介していますので、よろしければご覧ください。

参考記事:あなたのサイトは大丈夫!? 2018年7月から常時SSL化していないサイトには警告が!!

また、Webサイトは使用しているCMSなどによって、複数のURLで同一のコンテンツが生成されることがあります。
そうなると、被リンクが分散したり、内容が重複していると判断されてしまうため、評価が下がる恐れがあります。
そのために、オリジナル(正規)のURLを1つに指定することが必要となります。
これをURLの正規化といいます。

https://www.example-site.com/をオリジナルURLとした場合
https://www.example-site.com/ http://example-site.com/
https://www.example-site.com/index.html http://example-site.com/index.html
https://www.example-site.com/index.php http://example-site.com/index.php

紹介した内容以外に、「/」の有無だけで同一ページが生成されているなどもあります。

URL正規化を行う手段は複数ありますが、代表的な方法はcanonicalタグを設定する方法と、リダイレクトによって正規化する方法があります。
リダイレクトは環境によっては対応が難しい場合があります。
Webサイトの状態にあった対応を行いましょう。

04.コンテンツの見直し

まずは、ページごとにユーザーの求める情報が充分に提供できているか整理し、足りない情報は追加していくようにしましょう。
Googleアナリティクスでアクセス解析をされている方は、離脱率・直帰率・滞在時間などに課題が見られるページから優先的に着手すると良いでしょう。

続いて、タイトルやディスクリプションの設定です。
ページ上では見えませんが、検索結果に表示される内容です。
ページを開くきっかけにもなりますので、適切な内容を設定しましょう。

文字数などの目安がありますので、下記の表をご覧ください。
注意点として、「対策キーワードを含める」「特定のワードを何度も入れない」「単語を羅列しない」などが挙げられます。

title 30文字程度に収める
出来るだけ先頭に対策キーワードを含める
meta description 文字数は120文字程度に収める
ページの内容を明確に表現する
meta keywords 影響は少ないとされているが、設定しておいて損はない
設定するワードの3~10個程度を目安にする

05.サイトマップの更新

XMLサイトマップとは、検索エンジンにクローラー巡回の依頼をし、サイト内のページを網羅してもらうために必要となります。
サイトマップは0から作る方法とツールを用いる方法があります。
※ツールについては詳しいブログが多数ありますので、気になる方は探してみてくださいね。

XMLサイトマップはGoogle Search Consoleから送信できます。
新たなページが増えた時やリニューアル等でWebサイトの構造が変わったら、新たに巡回してもらう必要があります。
サイトマップはWebサイト更新の度に送信するとよいでしょう。

以上が内部対策です。

既存のサイトを改善していく方法が主ですが、「サイト公開してから何年もそのままだな…」「情報を追加してばかりでコンテンツが整理できていないな」なんていう場合は、対策とあわせてリニューアルを検討してみてはいかがでしょうか。
リニューアルの目安も紹介していますので、検討の目安にしてくださいね。

参考記事:いつがベスト!?Webサイトのリニューアル時期と判断基準

外部対策

外部対策は、他のWebサイトから被リンクを集め、自社サイトの評価を高めるために行います。
被リンクの数も重要ですが、どういったサイトからリンクされているかも大切です。
不自然な手法を用いるとペナルティを受けかねませんので、自然な被リンクの獲得を目指しましょう。
以下に、詳しく解説します。

外部リンクがサイトの重要性を示す目安に

リンクが多数貼られていると、クローラーは多くのサイトから支持されていると判断します。
そして、対策のためだけに設置されたリンクではなく、「このサイトを紹介したい」という想いがありそうかどうか、またリンク元がサイトの内容に関連性があるかどうかも、評価材料になります。

SNSもひとつの活用方法になる

SNSは、より多くの人にコンテンツを閲覧してもらい、リンクを張ってもらう手段のひとつとなっています。
Twitter、Facebook、InstagramといったSNSは、サービス上でつながっているユーザーと情報を共有することができるため、情報が拡散しやすいという特徴があります。

しかし、SNSでの拡散自体は直接的にSEOに影響しないと、2015年8月14日のGoogleウェブマスターのオンラインフォーラムにて明言されています。

参考記事:SNSシェアやツイートにSEO効果はある?/Googleが公式回答

SEOへの直接的な影響はないことは判明していますが、SNS上で拡散されることによって多くのユーザーに閲覧される機会が発生するため、外部サイトやブログにリンクが貼られる可能性があります。
もちろん、有益なコンテンツを発信していることが前提となるため、内部対策もあわせて取り組むことをおすすめします。

誤った対策でペナルティの対象に

過去には、自作自演のサイトやブログを作ることで大量にリンクを増やす、という施策が横行していました。
しかし、現在はアルゴリズムの変更により、不自然な被リンクをペナルティの対象としているため、そういった行為は注意が必要です。

以上が外部対策です。

内部対策に比べてWebサイト所有者側でのコントロールが難しくなりますが、長い目でみて良質なコンテンツを提供すれば、自然と被リンク数が増えていくはずです。
上位表示を目指すには、内部対策と外部対策のどちらもバランスよく行っていくことが大切です。

まとめ

SEOの基本とその対策をご紹介しました。
対策については、検索エンジンのアルゴリズムが変わるたびに変化していきます。
そのため、完全なSEOは存在しません。
常に最新の情報を把握し、対策を続けることが上位表示を保つ秘訣となります。
「Webサイトリニューアル時にSEOも一緒に依頼したい」などありましたら、是非お気軽にお問い合わせください。