こんにちは。
先行してアメリカを始め海外で試験的に実装されていたInstagramのショッピング機能が、2018年6月5日ついに日本国内でもリリースされました。
EC担当者の方にとっては「待ってました!」な機能ではないでしょうか。
そこで今回は、ショッピング機能の設定方法や導入事例、実施時に注意したいポイントをまとめて解説します。
[ 2018.9.20追記 ]
2018年9月18日、FacebookがInstagramストーリーズにもショッピング機能を対応したことを発表しました。
これにより、InstagramからECサイトへの導線をさらに強化することができるようになりました。
Instagramショッピング機能とは?
「ショッピング機能」が設定された投稿には、画像に「ショッピングバッグ」のアイコンが表示されています。
ショッピング機能の利用方法
①ショッピングバッグのアイコンをタップ。
↓
②商品名と価格が記載されたタグをタップします。
↓
③商品詳細が表示されます。
「ウェブサイトで見る」をタップします。
↓
④外部ECサイトの商品ページへ遷移します。
ショッピング機能により何が変わる?
ユーザー行動の変化
上図をご覧ください。ショッピング機能を実装する前後のユーザー行動を比較しています。
従来はInstagramで商品の認知や動機形成がなされていても、いざ商品情報を詳しく調べようとすると一旦Instagramから離脱して、ブラウザやECアプリ検索、実店舗へ赴くといったプロセスが必要でした。
それが、直接Instagramの投稿から商品ページにアクセス可能となり、ユーザーにとっては検索する手間もなくシームレスな購買体験が得られるようになったのです。
分析面での変化
Googleアナリティクスで各ソーシャルメディアからの流入を計測している担当者の方は、直リンクを貼れるFacebookやTwitterとは違い、アシストコンバージョンしか計測できないInstagramにもどかしい思いをされていたのではないでしょうか。
この度のショッピング機能の実装により、他の流入経路と同様にデータを取得し比較できる点は大きなメリットといえます。
例えば、以下のような色々な切り口で分析することが可能になりますね。
・Instagramから流入したユーザーの新規訪問率、リピーター訪問率の把握
・Instagramから流入が多いページの特定
・Instagram経由でのCVR、そのうち新規顧客の内訳
また、この変化によりこれまで効果測定を実施し辛いという理由でInstagramのビジネス活用に踏み切れていなかったメーカーやEC事業者が、新たにアカウント開設する流れが加速するのではないかと思います。
ショッピング機能の導入方法
さて、ここからは実際に機能を導入する際の条件や手順をご説明します。
ショッピング機能の導入に必要な条件
・ビジネスで、提供者契約とコマースポリシーに準拠した物理的な商品を販売している
・Instagramアカウントがビジネスプロフィールに移行済みである
・Instagramアカウントが所有権のあるFacebookページと接続されている
・Facebookページでショップセクションを追加もしくはビジネスマネージャでカタログを作成している
(あるいはBASE、EC-Cubeなど、カタログ作成をサポートする国内事業者のECプラットフォームと連携する)・上記の要件が満たされると、アカウント審査が行われ、製品のタグ付けができるようになります。
ショッピング機能の導入手順
1. Facebookビジネスアカウントが無い方は、まずFacebookのビジネスアカウントを作成します。
2. Instagramのアカウントを作成します。
3. InstagramアカウントにFacebookビジネスアカウントをリンクさせ、Instagramの方もビジネスアカウントに切替えます。
4. Facebookページでショップセクションを追加します。
もしくは、ビジネスマネージャでカタログを作成している場合や、EC-Cube、BASE等のカタログ作成をサポートするECプラットフォームと連携できる場合は、この手順を省略することができます。
5. 1~4を完了するとショッピング機能を利用する条件が満たされます。
ここで自動でFacebookによるアカウント審査が行われ、数日後に審査がおります。
6. 審査を通過すると、Instagramの投稿画面に商品タグ設定機能が追加され、ショッピング機能の利用が可能になります。
ショッピング機能利用時の注意点
Instagramインサイトの項目が通常投稿と異なる
通常投稿のインサイトで表示される「インタラクション数」「発見」といった項目はなく、現時点(2018.6.26)で以下の分析項目のみが表示されています。
-インプレッション数
-リーチ
-いいね!数
-コメント
-保存済み(クリップ)
-ショッピング
「この投稿での製品ビューは〇件で、購入リンクのクリックは△件です」
-投稿の合計エンゲージメントと平均エンゲージメント比較
PCでは非表示となる
Instagramの投稿にショッピング機能のタグを貼り付けていても、PC上ではアイコンが表示されません。投稿チェックを行う際などは、スマホで閲覧する必要があります。
ショッピング機能のタグは最大5つまで
1投稿に対して設定できるタグ数には上限があり、現状5つまでになっています。
カルーセル形式で複数枚の画像を投稿する場合、それぞれの画像にタグ貼り付けが可能です。その際に投稿画像上に表示されるアイコンは、複数枚画像アイコンではなくショッピングアイコンが優先されます。
尚、複数枚画像の投稿では、投稿後にショッピングタグを編集することはできない仕様になっています。画像1枚の投稿では編集できるので、仕様の違いにご注意ください。
ショッピング機能設定時のFacebook審査に数日要する
ECサイトのイベント企画やセールと連動させる場合には、余裕をもったスケジュールを組まれることをおすすめします。
ショッピング機能を利用している企業・ブランド事例
一般公開前に先行して機能開放されていたアカウント
◆Creema
◆ZOZOTOWN
◆BOTANIST
◆Guilt Japan
他ベイクルーズやminneを含め、6社へ先行してショッピング機能が解放されていました。
その他すでにショッピング機能を実装しているアカウント
◆ダニエルウェリントン
◆ヴィクトリアシークレット
◆PLUIE official
◆タオル直販店 ヒオリエ/日織恵
まとめ
まだまだ大手企業でも導入しているアカウントは多くはない印象です。
ライバル企業と差をつけるにはぜひ取り入れたいですね。
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