もはや助手席を飛び越えて運転席にきてほしい
株式会社丸中
60年以上の社歴があるタオルメーカーの丸中さんにインタビューしました。助手席にモンゴロイドを、というコンセプトでお取引してはや10年。成長を続ける企業の支えとなったのはECへの知識や経験だけでなく「言いにくいことも言い合える情熱的な関係性」と「客観的で冷静なサポート」という両面からのアプローチでした。
売上増という目に見える結果以外にどんな成果が出せたかというと……
株式会社丸中
常務取締役
中道 啓太さん
株式会社丸中
大阪企画部 マネージャー
谷 美和子さん
移り変わりの激しい時代を共に歩んで10年
まずは、どのようなことをされている会社か教えていただけますか?
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中道 啓太さん
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丸中は大阪の中でもだいぶ和歌山より、泉佐野に本社を構えるタオルメーカーです。
1959年の創業で、コロナ禍中に60周年を迎えました。
初期はBtoB専門のメーカーだったのですが、2006年頃からBtoCにチャレンジしており、モンゴロイドさんとは2013年頃からお取引しています。
ということは……かれこれ10年ですね。
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谷 美和子さん
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最初は自社工場で織り上げた泉州タオルからスタートして、今治タオルやケット、ベビーグッズ、マフラー、靴下など幅広く展開していくようになりました。
国内の産地と協力して「全品日本製」にこだわったファクトリーブランドということで、ECを主として販売している会社です。
モンゴさんと最初に会ってから10年かぁ。なんか感慨深い……
その当時、一番の課題というのはどういったものだったのでしょう?
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谷 美和子さん
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まず、圧倒的に人手不足でした。
当時は、新たなECモールに出店しようとしているタイミングで、各種ECモールに詳しい人材が必要だったんですが、採用が追いつかず困っていました。
外注することも検討したのですが、外部の方に仕事を依頼することに不慣れで……
また、仕事量が急激に膨らんでいたことから、社内メンバーの役割分担についても課題感を感じていました。
なぜモンゴロイドに依頼したのでしょう?
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谷 美和子さん
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人手は不足しているものの、ECモールに詳しいだけじゃダメだと思っていて、一緒に仕事を進めていく上でのやりやすさというか、相性のようなものを気にしていました。
何度か打ち合わせをしていくうちに、仕事への向き合い方や姿勢が感じ取れてきて、「あ、いけそうだな」と。
縁の下の力持ち
依頼してどうでしたか?
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谷 美和子さん
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最初の頃は、お願いしたことが全部できちゃって、おーすげー……と。
あと、表現が難しいのですが、「うまいこと存在感を消してくれた」というのが嬉しかったです。でしゃばるの逆と言うか。
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中道 啓太さん
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わからないことを仕組みの部分から教えてくれた、という点も良かったです。
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谷 美和子さん
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そうだね。
それに、漠然としたことを相談しても「無理」とは言わず、何かしら考えてくれます。
無理と言わない主義なのかな?
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中道 啓太さん
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早い段階で、仕事の流れや役割分担について整理していただいたことも後々効いてきました。
大きな売上が立つような場面では、本社(=工場)と連携して準備を進めることが多かったのですが、谷さん、モンゴさんに安心して任せられることがわかって、どんどん前に進めました。
具体的な成果は?
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谷 美和子さん
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予定していたモールへの出店がすべて立ち上がりましたし、売上増につながりました。
また、モンゴさん以外の外注もうまく使うことができるようになって、リソース不足を補えるようになりました。
それでもまだ人手不足ではあるんですが……
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中道 啓太さん
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会社としては10年で年商が3倍くらいになりました。
お互いに言うべきことは言う関係
印象に残っているエピソードはありますか?
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中道 啓太さん
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私は、既にモンゴさんと取引が始まっていた2016年に入社したんですが、最初の頃は谷さんに「あなたの考え方はおかしい!」とズバッと言われて……目を合わせてくれず……
前職の先輩から「お前は親の会社に入るんだから、もう誰も指摘したり叱ったりしてくれなくなるぞ」とアドバイスをもらっていたんですが、良い意味で裏切られました。
一方でモンゴさんは、そういった状況に対して客観的なアプローチでいろいろと教えてくれて。
入社時期によって価値観や考え方が異なるものの、割りと早い段階でわかりあう術を身につけることができました。
裸の王様みたいにならずに済んだというか……ありがたかったです。
モンゴロイドの特徴って、どんなところでしょう?
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谷 美和子さん
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啓太くんのズバッと言われたシリーズで言えば、モンゴさんから「谷さんってクセ強いですよね」って言われたことがあるよ!
この人、きっと忖度とか考えずにピュアな気持ちで言ってるんだろうなぁ……って感心した。
でも、言いづらいことも言えるのが良い関係ということかも知れない。
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中道 啓太さん
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モンゴさんは人と人の間に入るのが上手な気がします。
ベテランから家族までいろんな人がいる会社で、客観的に、整理整頓しながら進めてくれるので、「やりたいこと」「やるべきこと」が散らかってたのが解決しました。
あと、うちは女性メンバーが多いのですが、リーダーポジションの人が産休・育休に入っている間も手厚いサポートがあって、そこは本当に助かりました。
助手席を飛び越えて
今後の展望について聞かせてください
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中道 啓太さん
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メーカーとしての機能やリソースはあるけど、今までのビジネスとは違った一歩を踏み出すタイミングを見計らっています。
ECを活用して成長を続けてきた会社ではあるものの、守りに入らず何かしらしなければいけないんじゃないか、という危機感があって。
危機感については、単に人口動態や市場のせいもあるかとは思いますが。
モンゴロイドへ期待することはありますか?
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谷 美和子さん
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「助手席にモンゴロイドを」って言うのは素晴らしい考え方だと思う。
とは言え、一緒にやってきて10年以上経つから、そろそろ助手席を飛び越えてハンドルを一緒に握ってほしいかな!
運転手が二人いるくらいの感じで関わってくれるとありがたいです。
社内には新しいことを考える人が少ないので、一歩踏み込んで「◯◯を一緒にしましょうよ!」といった提案なんかいただけちゃうと嬉しいです。
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中道 啓太さん
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確かに、会社同士で協働できるプロジェクトがあると楽しそう。
こういうことを望んでいるメーカー、製造小売業の方は多いんじゃないかな。
ペダルが2つあるスワンボートモードに期待したいです。
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モンゴロイド
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丸中さんが一歩踏み出せない部分を、コラボして一緒に踏み出す動き、「ブランド的にやりにくい」「メーカーとして動きづらい」という部分を一緒にやれたらいいなと思っています。
実は、現在「&mongoroid(アンド モンゴロイド)」という企画を温めてまして、商品やサービスをコラボして生み出せないかなと。
例えばコラボして生まれたのが「商品」であれば、「&mongoroid shop」といった場で売ってみる、なんていうことを考えています。
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谷 美和子さん
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お互いにやりたかったことを形にして、それが売れたら最高!
でも勝てる勝負がしたいから、マーケティングは重要だね。
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中道 啓太さん
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それいいですね!ぜひやりましょうよ!
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モンゴロイド
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一番最初のお取引先にそう言っていただけると感慨深いです。
10年やってきて良かった……
今後ともよろしくお願いします。
本日はありがとうございました!
- 株式会社丸中
- タオルメーカー(泉佐野市)
- https://www.marunaka1959.co.jp/
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