世の中の変化に楽しみながら対応していく
長谷製陶株式会社
土鍋や食器など、食に関する様々な道具をつくっている創業1832年の製陶メーカー、長谷製陶さんにインタビューしました。
会社にとって変化が求められるタイミングで、「Webはあくまでも手段のひとつ」と捉えて全体像から設計したプロジェクト。社内のWeb関係者以外も巻き込んで全体像を共有しながら進めたことで、自分たちの持ち味が浮き彫りになってきて……
長谷製陶株式会社
代表取締役社長
長谷 康弘さん
長谷製陶株式会社
東京店igamono 店長
長谷 伊佐子さん
長谷製陶株式会社
広報・Web担当 マネージャー
長谷 早紋さん
長谷製陶株式会社
土鍋コーディネーター
竹村 謙二さん
山積みの問題から課題を抽出
まずは、どのようなことをされている会社か教えていただけますか?
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長谷 康弘さん
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当社は暮らしの要となる「食」に関わる様々な道具をつくっている製陶メーカーです。
けっこう古い会社でして、江戸時代、西暦1832年から続いて、私で八代目になります。
先祖代々、三重県の伊賀市・丸柱というところでものづくりを行っていて、東京にも直営店があります。
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モンゴロイド
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今日は、東京の恵比寿にあるお店にお邪魔しています。
JR恵比寿駅から徒歩5~6分ほどの場所で、近くには美味しそうなお店が軒を連ねています。
初めてお話をお聞きしたのも、こちらのお店でした。
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竹村 謙二さん
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出会ったきっかけは共通の知り合いを介してだったけど、ちゃんとご相談したのはこのお店に来ていただいたときでしたね。
それからしばらくは、ひたすら話を聞いてもらって、状況を整理してもらって……といった時間が長く続いたことを覚えています。
その当時、一番の課題というのはどういったものだったのでしょう?
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長谷 康弘さん
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卸、小売、通販といろんなルートがある中で、直販ルートをもっと強化したいと考えていました。
そのためには、今のホームページではダメだし、ECサイトも変えていかなきゃいけない、そんな話を社内でしていて。
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竹村 謙二さん
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長い付き合いのあるデザイナーさんにWeb方面もお願いしていたのだけど、その方はグラフィック中心の方で、本当はWebは専門外。
いわゆるWebに強い会社を探していました。
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長谷 伊佐子さん
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以前から、自社が出店している楽天市場店を強化するよう言われていましたが、そもそも管理画面を操作することすら難しくて……
社内にはWebの経験者がおらず、私も含め独学でなんとか乗り越えてきた……そんな状態でした。
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長谷 康弘さん
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楽天市場に関しては、とりあえず出店すれば売れるのかな?というイメージで始めてみたものの、このままではいけないと。
自分たちのお店をどうやって知ってもらって、どうやって買ってもらうのか、このあたりは中途半端にデジタル部門を社内でつくってもダメ、プロに頼まなきゃいけない、そう感じていました。
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竹村 謙二さん
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社内でも、いろいろと変えていきたいね、とずっと話してたんだけど、なかなか動けなかった。
問題が積み重なっていて、社内の人もやることがありながら兼務していて。
そんな話をずっと聞いてもらってましたね、最初の数ヶ月間は。
Webはあくまで手段
なぜモンゴロイドに依頼したのでしょう?
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竹村 謙二さん
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何度も会って相談する中で「ホームページだけ直してもしょうがない」「もっと戦略的に踏み込んだことを考えてから取り組んだほうがいい」「とにかくECがもったいない状態」と、ズバズバと指摘してくれて。
まずはホームページをきれいに作り直したくて……と相談してたのに「見た目がきれいになっただけじゃ意味がない」と、いきなり反対されたなぁ(笑)
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長谷 伊佐子さん
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そうそう、ECに関しては「もったいない!」としきりに言ってたのを覚えてる。
ちなみに、私は一回目に会ったときから頼みたいな……と思ってたんですけどね(笑)
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長谷 康弘さん
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ウチの課題を、外の目から見て「もったいない」と表現してくれた。
宝があるのだから、もっと活かすべき、それを一緒にやろう!と。
会社が抱えている課題をズバッと言ってのけて、かつ一歩踏み込んで付き合ってやっていく、こういう会社はなかなかない。
そのあたりが決め手かなぁ。
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竹村 謙二さん
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Webのデザインをする会社や広告代理店、他にも候補があったけど、モンゴさんは他の会社にはないやり方をしてると思った。
同じようなことをやってる会社が見当たらなかったし、何よりお金じゃ比べられない何かを感じたんだよね。
依頼してどうでしたか?
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長谷 康弘さん
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経営者として、まずは直販ルートの強化を目標としていました。
顧客を増やす、顧客の満足度を高める、そうやってファンを増やす、ということで結果を出していかないといけなかった。
結果は出ていると感じています。
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長谷 伊佐子さん
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成果はいろいろあるんですけど、一番わかりやすいのはモールが再始動して、そこで売上がとれていること。
自分たちだけじゃ絶対にできなかった。
担当してくれてるコンサルタントも、すごく頑張ってくれてます!
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長谷 早紋さん
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自分の会社はデジタル方面はあんまり充実してないなと思ってたけど、モンゴさんが関与してから何かが変わり始めてる……と感じていました。
特にWebでの発信力がものすごく変わったと思う。
むやみやたらと球を打つのではなく、ここではこういう球を打つ、と全体像を提示しながら進めてくれたのが良かったです。
社内でも共通認識がもちやすいので、全体像の共有はとにかくありがたい。
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竹村 謙二さん
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一番よかったのは、長谷園がどの方向に進んでいくべきかが相当クリアになったことじゃないかな。
やるべきことが明確になった。
ウチだけじゃなく世の中的に過渡期で、販売方法など今までのやりかたを軌道修正したくて、なにか手を打つ必要があったのだけど、どうやって進めればいいのか分からずにいた。
そんな中で、Webは切り離して考えてたけど、そこが具体的にイメージできるようになった。
店舗のこと、製造のこと、窯出し市という年に一度のイベントのこと……Web以外の問題もトータルで俯瞰して、整理して、そこにWebを組み合わせて考えてくれた。
部署ごと、事業ごと、というよりは会社全体であるべき姿を見出すことができました。
情熱とここちよいの間
印象に残っているエピソードはありますか?
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長谷 康弘さん
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みんな呑むときは呑むなぁ(笑)
いや、真面目な話をすると、窯出し市が印象深い。
泊りがけで伊賀まで来て、実際に現地で一緒にエプロンつけてやってくれて、お客さまの声も生で聞いてくれて。
イベントにデジタルを使うことになって、新しい仕組みを導入するから現場は緊張してたんだけど、「モンゴさん当日も来てくれる!」で、みんなホッとした。
一緒に成功に導いてくれました。
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長谷 伊佐子さん
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最初、竹村さんが会ってみてほしい会社があるって言って、一回会うのはいいけど嫌だったら断るよ?って言ってて。
会ってみたら、人のバランスの良さにやられた(笑)
とにかく話を聴く人、やたらと押しが強い人……なぜかバランスがいい。
でも一番すごいと思ったのは、社長の娘の早紋を誘って入社させてくれたこと。
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長谷 早紋さん
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転職を悩んでるときに相談にのっていただいて……その節はお世話になりました。
改めて、入社して良かったと思ってます。
印象に残ってるのは、東京店の店内で一緒に食事会をしたとき、目をキラキラさせて「美味しい!」って言ってくれたこと。
嬉しいなぁって。
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竹村 謙二さん
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僕はとにかく第一印象。
共通の知人が小説を書いてて、それを読んだ人たちで感想を言ったりしながらご飯食べよう、という食事会で初めて出会った。
集合場所で挨拶したとき、え?社長の髪型すごいな!?って思った(笑)
ただその後、感想を言ったりしてるときに、内容を整理して捉えつつ、良いところ悪いところなど言いづらいようなことをちゃんと伝えてて、髪型とのギャップを感じたなぁ。
あと、人のバランスの良さは僕も思った。
絶妙だよね。
押しが強いと騙されちゃうんじゃないか?と思ったりして、そしたら真逆の人が隣に座っててさ(笑)
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長谷 伊佐子さん
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そう!そうなんですよね(笑)
モンゴロイドの特徴って、どんなところでしょう?
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長谷 伊佐子さん
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モンゴの人はみんな親身になってくれる。
お願いしたことを噛み砕いて、だったらこっちのほうがいい!とちゃんと言ってくれます。
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長谷 康弘さん
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とにかく仕事への情熱がある。
それをすごく感じます。
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長谷 早紋さん
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センスいいな!って思った。
ホームページをつくるときも、ものすごく理解しようとしてくれる。
社内でも、ああでもないこうでもないと時間をかけて話しあってくれたのがよく伝わります。
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竹村 謙二さん
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オフィスが普通じゃない。
普通が嫌いなんだろうなぁ、枠におさまりたくないんだろうなぁ……って思った。
自分たち自身にも枠を定めてない感じがする。
スタイリッシュな雰囲気なんだけど、お客さん用のティーカップがノリタケの一番高いやつだったり……なんだかセンスがすごい。
個性がバラバラな人が集まってて、そのバラバラ感がいい気がするんだよなぁ。
変化を楽しむ
今後の展望、そしてモンゴロイドへ期待することについて聞かせてください
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長谷 康弘さん
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いま世の中が大きく変化しているけど、その変化に対応できる会社にならないといけない。
その変化は、モンゴさんがいないと乗り越えられないような変化だと感じてます。
日本の食文化を支えていきたいという想いがあって、ものをつくることもそうだけど、それを使って楽しむこと、長谷園の考え方を発信すること、それが日本の食文化にすべてつながっていると思っています。
モンゴさんには、パートナーとして一緒にやっていってもらいたい。
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長谷 伊佐子さん
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通販で扱っているのは自分たちがつくっているものが98%くらいなんだけど、もうちょっと別の、自分たちがつくったもの以外も紹介して楽しめるようにしていきたい。
まずは食中心で考えています。
そういった、楽しみながら拡げていく、変化していく、というのをモンゴさんと一緒にやっていきたいです。
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モンゴロイド
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嬉しいことばかり言ってもらいました……
途中、イジられてる気もしましたが(笑)
かまどさんで炊いたご飯を初めて食べたとき、衝撃的に美味しかったのを思い出しました。
社内で試食してて、これは太るかもな……と。
今後ともよろしくお願いします。
本日はありがとうございました!
- 長谷製陶株式会社
- 製陶メーカー(伊賀市)
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